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2022

引退ブログ2022 米原旭穂#63

平素より日本体育大学男子ラクロス部をご支援していただいているOBOGの皆様並びに保護者の方々、心より御礼申し上げます。


4年賑やかし担当米原旭穂です。


入れ替え戦から約1ヶ月が経ち、引退後ウィンター応援以外で顔を合わせていない同期もいることに少し寂しさを感じています。


後輩やコーチから見て僕はどう映っていたのでしょうか。

ただわがまま言いまくる鬱陶しいテンション高めの奴って思われてたんだろうな…


長くなるかもしれないので伝えたいことは前半に書いておきます。

後半は読まなくても大丈夫です。



○今年1年考え続けた「魅了」について


みんなは僕が合宿でした話を覚えていますか?

「当たり前のことは当たり前に。優れるのはその後でいい。」

「してもらった当たり前は当たり前だと思うな。」

これは小さい頃から親に言われ続けたことです。


みんながリーグ戦に向けての意気込みを語っていく中で、なぜ少し違った話をしたのか。

それはみんなにかっこいい人間になって欲しかったから。

チームコンセプト「魅了」にはこのかっこいい人間が必要不可欠だと思ったから。


みんなナルトやワンピース見てワクワクした経験あると思う。

なんでナルトやルフィに魅了されるか。

それはただ強いだけではなく、仲間を思う気持ちとかの人間性にも惹かれているんだと思う。

ただラクロスが上手いだけでは応援されるチームにはならない。

当たり前のことが当たり前にできないチームに何も価値はない。

だからあの場でこの話をさせてもらった。

僕が出した魅了の答えは優れた人間性という基盤があって初めて人は魅了されるということだった。



○4年になって考えていたこと


今年1年間インパクトチームで活動をしていて考えていたこと。それは

「どうしたら後輩が楽しみながら上手くなるか」

ただこれだけだった。

だからトップチームに噛みつきまくったし、意見もたくさん発信した。


インパクトチームの中には正直ラクロス楽しくないって思ってる人がいるのも気づいてた。

そんな人たちにはチームにハマればいい!!って思ってた。

ラクロスは好きじゃないけどこの先輩は好きだし引退して欲しくないな…

とか

壁当ては嫌いだけど、同期とするパスキャは好きなんだよな…

とかどんな消極的な理由でもラクロスに触れる。

それで良いじゃん。

いつスイッチ入るかなんてわからないんだから。


だから僕は同期や先輩などの色々な人と話してて度々出てきた「弱い考えのやつは切り捨てるしかなくない?」って言葉がめちゃめちゃ嫌いだった。

1部の常に上位にいるような強い大学は弱い人をどう引っ張り上げるかという考え方をしているかはわからない。

強い人間だけ集めたらそりゃ強いチームは作れるだろうけど現実はそうもいかない。

他大みたいに人数がたくさんいるわけでもないんだから今いるメンバーで戦うしかないじゃん?

簡単に切り捨てるんじゃなくていかに全員に同じ方向を向かせるかを考えよう。

いつ誰がどこでスイッチが入っても良いように環境を整え続けてあげるのも先輩の役割じゃない?

考え方が強い10人だけがチームじゃない。クソ真面目からチャランポラン、少しおかしな人からぶりっ子まで全員含めてチームなんだから。

それを理解した上で努力していこうよ。




最後に、みんなには今感じていることを忘れないでほしい。


それは試合に負けて悔しい気持ちを忘れないとかじゃない。

その時その時に感じた率直な意見を忘れないでほしいってこと。


サマーが終わった1年生に悔しいかもしれないけどリーグ戦っていう大舞台があるからって声をかけるのは本当に正しいのか?

1年生は上級生がリーグ戦にかけるようにサマーにかけているはず。

実際僕は「先輩はリーグ戦リーグ戦言うけど1年にはあんまり関係ないしな…」って思ってた。

その気持ちを忘れてはいけないと思う。

その気持ちを忘れないことこそが相手の気持ちを思いやるってことで、これが強い結束力に繋がり、強いチームに繋がると思う。






ここからはタラタラ思い出とか書いていこうかな。


1年の時の入部理由なんて大体みんなと一緒。

高校までやっていたラグビーは怪我もあって続けられないだろうから新しいスポーツを始めてみようってくらい。

当時赤髪ツンツンでほとんど喋ったことのない宮内拓実と体験に行った。


その日に寮の部屋まで迎えにきた仁海さんと龍さん。あの時は知らん先輩が急に部屋入ってきたと思ってめちゃめちゃ身構えてました。


そんなこんなで覚悟を決めて入部。


最初は寮にいるのが嫌すぎて毎日毎日壁当てをしていました。

少しずつ上手くなっている実感もあり毎日が楽しかった。

サマーが終わって悔しかったが、ユースの選考会に呼ばれたことは自信につながった。それからウィンターに向けて何も変わることなくほぼ毎晩グラウンドの電気が消えるまで壁当てやらシュー練やらを続けた。楽しかった。

今だから言えるけどウィンターは予選敗退しても正直悔しくもなかった。だってウィンターに向けての練習なんてほとんどしていないから負けて当然とまで思っていた。でもここら辺から大きく変わったことがある。

それは成長を感じられなくなったこと。

練習中足りない頭で考えようにも答えは出ないし、先輩に話しかける勇気もない。

Aチームに入ることだけを頭に必死に練習に取り組んでいたが、蓋を開けてみればずっと怪我してた拓実がAで自分はB。

ここで一気に自信がなくなった。

その時はどれだけ時間を使っても才能ある練習してないやつには勝てないんだって思ってた。

周りが練習してないわけないのに。


自信がなくなった途端、何もかもがうまくいかなくなる。高校の時からそうだった。周囲の期待とは裏腹に調子は右肩下がり。


耕陽さんにも相談した。

お前は明確なキャラがないから使いづらいんだと思うよ。と言われた。

その通り過ぎて言葉が出なかった。


いつだってそうだった。

1on1が上手いわけでも組織理解がずば抜けてるわけでもない。

オールC

いや、オールD

そんな選手使いたいわけない。

体の小さい僕はGBに特化しようと思った。

どんなに遠いところで発生したGBにも寄りまくった。

すると少しずつGBが取れ、結果が数字として出てきたこともあり、2年が終わる頃には自信が復活してきた。


そして3年。

今年こそはと意気込んだAB分け。

紅白戦では何も結果を残すことなく結局Bチーム。

Aにいるのは後輩だった。そうです大天才内谷・峰尾ペアです。

練習が終わるたびに拓実と馬と大愚痴り大会。

あの時が1番腐ってた。何してもしょうがないじゃんって。


なんだかんだあっさり馬と拓実はAに定着。

自分一人だけABを行き来し続ける日々。

Aの練習に行っても組織練習には一切入れてもらえずライドに入るだけ。

早く楽になりたいって思ったことも何度もあった。

旭と二人でライド入るよ〜って騒いで気を紛らわせてた。

どこかでリーグ戦でボックス入れるならって甘い考えがあったと思う。

結果ダークホース敬士にメンバーを奪われた。


でも泣くほど悔しいとかは正直思わなかった。

その時はラクロスが楽しいとか微塵も思ってなかった。

4年生のために頑張りたいとも思ってなかったし、チームのために動きたいとも思ってなかった。


だから悔しくなかった。

活躍する同期を見て頑張ってくれってくらい。自分が出れていないことに関しては二の次。


そんな僕にBリーグから少しずつ変化が訪れる。

Bに専念するようになった時にはBリーグは予選敗退一歩手前のところだった。

1試合でも負けたらずっと可愛がってくれていた夢生さんが引退してしまう。

その気持ちだけ。

それをきっかけにDFメンバーの為に頑張りたいって思うようになり、勝つたびにBチームのために勝ちたいって思うように、どんどん広がっていった。

相変わらずきついことは嫌いだったけど、なぜか頑張れる。

これがチームにハマるってことなんだと理解した。



そして4年。

相変わらずの人見知りで莞司さんに話しかけることもなく、結果も残さずウェイトもサボり散らかして結局インパクトチーム。

得意プレーといえば、味方がGBを取るスペースを作ること。

そんなことしか言えないくらいストロングポイントもなかった。

マリウスやら翔は基準をクリアしたらすぐ呼ばれるのに自分は呼ばれない。自分だけトップチームのグループラインに入っていない。

TOPが何やってるのかも知らないから、呼ばれても結果残せる自信ないと言い聞かせて現状に満足しかけていた。

知りに行こうとしてなかっただけなのに。


そうです。第2の腐り期です。


それでもインパクトのみんなとやってるラクロスは気を張ることもなくのびのびやって毎日が楽しかった。

みんなが成長していく過程も体感して嬉しかった。

Bリーグ初戦を落とし、後がない中での成長は本当にすごかった。どこまでいけるんだ?ってワクワクさせてくれてありがとう。


Bリーグ負けてやっと引退だって翔、マリウス、佑介と喋りながら帰ったの覚えています。

フィジークの大会出るとか話してたよね。


そしたら突然およばれTOPチーム。

試合中にボックスに活気がないからだと。

なんだ実力じゃないんかい。初めて悔しかった。


そんな複雑な気持ちを抱えながらも入った東大戦。

出場時間は0秒。

自分の気持ちを抑えながら騒ぎ続けた。逆転されてからはボックスの雰囲気も最悪で、声出してるのもみゆと2人。めちゃめちゃしんどかった。でもそれが自分の仕事。それをやらなければ存在価値はないって言い聞かせた。



続く明学戦では友洋の調子がいまいち良くなかったこともあり、しれっと試合に出てやった。


この時の応援席の声は本当に忘れられない。

その盛り上がりだけでもやってきたことが報われたように感じた。

同時にインパクトメンバーの為にも絶対に結果を残さなければとケツを叩いてくれた。

ありがとう。


一方で莞司さんの言葉も忘れられない。

なんであいつ出てるの?

って

俺のプレー見たことないのに何を言っているんだ?絶対見返してやる。


ありがとうと見返してやるの2つだけで残りの数ヶ月頑張れました。


入れ替え戦まで本当にしんどかった。。

2部落ちの代って言われるのも何度も想像した。試合前も吐き気止まらなかった。

身の回りの人にキツく当たってしまうことも多々あったと思う。本当に申し訳ない。


でも後輩が戦える舞台を残せたのは不幸中の幸いだった。


自分たちで掲げた目標「日本一」と「魅了」

片方は真逆の結果になってしまったけど、もう片方は完全に達成できたと思う。



思い返してみると誰かのおかげでラクロス続いてたんだろうなって思います。

自分のために頑張るのも大事だけど、頑張れる理由をいくつか持っておくと芯が折れかけた時に支えてくれるんだなって学びました。


今年インパクトだったメンバーには感謝してもしきれません。

ただ、ブス1号を筆頭にほぼ全員メンタルが弱すぎる!

今はまだ自信がないだけだから安心して。無理にでも上向いてれば悩んでる暇もない時も来るし、誰かのために下向いてる場合じゃないって思う時が来るから。



個別への感謝のメッセージはあった時に直接言わせていただきます。


関わってくれた全ての人に感謝の気持ちでいっぱいです。


本当にありがとうございました。


楽しかった!


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