日頃より日本体育大学学友会ラクロス部への
たくさんのご支援、ご声援をいただき、
ありがとうございます。
日本体育大学学友会男子ラクロス部
4年生 主将 佐藤成晃
「果てしなき可能性をものにし、
ラクロス界にムーブメントを」
26シーズンを終えた時、
自分たちはどんな景色を見ていたいのか。
そして、どんな結果を残していたいのか。
キックオフを迎える前、
HC、幹部、4年生を中心に何度もMTGを重ね、
自分たちなりに納得がいくまで答えを探し続けました。
そこで掲げたビジョンが、
「果てしなき可能性をものにし、
ラクロス界にムーブメントを」
です。

この言葉には、
僕たちが26シーズンを通じて実現したい景色と、
その先に生み出したい価値が込められています。
グラウンドで全身全霊を懸けて闘う選手。
ボックスからチームを支え、
仲間の勝利のために力を尽くすスタッフやコーチ。
スタンドから熱い声援を送り、
共に闘ってくれる部員や保護者。
忙しい中でも会場に足を運び、僕たちの挑戦を
見届けてくださるOB・OG、友人、地域の方々。
そして、同じラクロスに本気で向き合い、
共に競い合ってきた
他大学のラクロッサーや関係者の方々。
立場も役割も違う。
見ている景色も、背負っている想いも違う。
それでも、26シーズンを終えた時には、
NITTAI ALL BLUE FAMILY(NAF)に
関わる全員が、自分の役割に誇りを持ち、
自分にしかできない形でチームに貢献し、
自分自身で掴み取った場所で輝いていてほしい。
そんな景色を創りたいと思っています。
そして、その景色が人の心を動かし、行動を変え、
その変化がまた誰かに伝わっていく。
ここからは、自分自身の原点から
振り返っていきたいと思います。
僕がラクロスを始めた理由は、
今振り返ればとても単純なものでした。
何かスポーツに本気で打ち込みたい。
日本一という結果を掴みたい。
日本代表になりたい。
ただ、その根底には、これまでの人生で
感じてきた後悔があったのだと思います。
大学に入るまで、僕の人生は
成績表でいうオール3のようなものでした。
人前に立って率先して活動することもあれば、
スポーツもある程度器用にこなせる。
それでも、何かに大きく貢献した経験も、
胸を張れるような
大きな結果を残した経験もありませんでした。
自分にできることはやる。
できないことからは逃げる。
そんな自分を変えたい。
誰かに認められたい。
自分自身が誇れる人間になりたい。
それが、僕の原点だったのだと思います。
ラクロスを始めた時は、騙されたと思って
「最初の100時間」に必死に取り組みました。
その結果、1年生で学年リーダー、
2年生で幹部、3年生でOFリーダー兼幹部、
そして4年生では主将を務めることになりました。
ラクロスというスポーツに出会い、
日本体育大学学友会ラクロス部という組織に出会い、
最高の環境と仲間に恵まれたことで、
始めた時には想像もしていなかったほど、
自分は変わることができました。
同じ目標に向かって本気で取り組む仲間がいて、
自分の未熟さを時には厳しく
指摘してくださる指導者がいて、
挑戦する機会を与えてくれる環境があった。
一人では気づけなかった自分の可能性を、
周りの人たちが引き出してくれました。
そんな経験を通じて、
自分の中に生まれた価値観があります。
「人は人と強くなる」
この言葉を大切にしながら、
これまで部員にも伝え続けてきました。
役職が変わるたびに、求められるものも、
やるべきことも変わる。
自分の成長や
活躍だけを考えていればよかった立場から、
仲間の成長やチーム全体の方向性、
一人ひとりの想いと向き合う立場へと
変わっていきました。
その過程で何度も自分自身の力のなさを痛感し、
逃げ出したくなることもたくさんありました。
自分が正しいと思っていたことが、
必ずしも伝わるわけではない。
自分が本気だと思っていたことも、
蓋を開けてみれば詰めが甘いことばかりでした。
主将になれば、自然と人がついてくるわけではない。
役職があるから、言葉に重みが生まれるわけでもない。
自分自身が誰よりもビジョンに向かって行動し、
その姿勢で周りに影響を与え続けなければ、
掲げたビジョンもただの夢物語で終わってしまう。
前主将がよく、チームを一つの船に例えて、
こんな話をしていました。
主将は
「船の舵を握り、進む方向に責任を持つ船長」
である。
船長次第で、
どこへでも冒険を続けられるかもしれない。
しかし、沈没するかもしれないし、
いばらの道を進むかもしれない。
その責任は全て自分にある。
大学1年生の僕は、4年生になった時に
こんな責任を背負って活動しているなんて、
思ってもいなかったでしょう。
もちろん、責任に対する怖さが
全くないわけではありません。
それでも今はすごく楽しいし、
この責任を背負ってでも困難を乗り越え、
ビジョンを達成した先の景色を考えると、
ワクワクが止まりません。
春の最強決定戦も、
決して楽な道のりではありませんでした。
それでも、一戦一戦を乗り越え、
最後は優勝という結果を掴むことができた。
自分たちが積み重ねてきたものは間違っていない。
これまで進んできた道に
確かな手応えを感じながら、
リーグ戦を迎えました。
しかし結果は、開幕戦敗戦。
現実の厳しさを痛感することになりました。

ただ、今振り返れば、
この敗戦は改めて自分たちに問いを
突きつけるものだったと感じています。
この敗戦を通して、自分たちは改めて
「本気とは何か」を考えさせられました。
試合を終えた時、自分の中には
「もっとやっておけばよかった」
という後悔がありました。
その経験を通して、本気とは、
ただ勝利を目指すことではなく、
試合やシーズンが終わった時に、
胸を張って「やり切った」と言えるだけの行動を、
日々積み重ねることなのだと、改めて実感しました。
自分たちが積み重ねてきた努力も、
仲間と過ごした時間も、春に掴み取った結果も、
決して消えるものではない。
だからこそ、改めて考えなければならなかった。
本当に日本一を獲るに
ふさわしい組織になれているのか。
掲げたビジョンに対して、
本気で向き合えているのか。
そして、一番は
主将である自分が今のままでいいのか。
目の前の課題から逃げず、一人ひとりと向き合う。
時には厳しいことも伝えながら、
チームとして本当に必要なことを追求し続ける。
それが、僕たちの目指す組織の姿だと思っています。
自分たちが目指しているのは、最強決定戦優勝でも、FINAL4出場でも、全学出場でもない。
A1優勝、日本一。
次なる相手は、早稲田大学。
昨年、寺内主将率いる25日体が、
同じFINAL4の舞台で早稲田大学に敗れました。
この1年間、あの瞬間を忘れたことはありません。
そして今年も、
同じ舞台でリベンジする機会があります。
どんなにいい試合をしたとしても、
どんなにいいチーム・スタンドを創ったとしても、
結果×価値の双方が揃わなければ、
自分たちの達成したいビジョンには近づかない。
勝つべくして勝つ準備はしてきました。
FINAL4史上最高のスタンドを創り、
早稲田に勝ち、FINALへ。
そして、その先にある日本一へ。
26日体の挑戦は、まだ終わらない。


