今年TAC(Top AC)を務めております、奥村です。
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さて、
私はこれが日体で書く最後のブログになるかもしれません。
最近は、
「日体が、7世代先までラクロス界をリードできるような何かを残せているかな?」
という自問を繰り返しています。
7世代先?と思うかもしれません。
とある民族の族長は、
「我々が行うすべての決定は、7世代先の子孫たちにどのような影響を与えるかを考えて行わねばならない。」
という有名な言葉を残しています。
そうです、
ラクロスの始祖である北米の先住民族、イロコイ連邦(Haudenosaunee)の族長の言葉です。
〜ここでラクロスにも繋がる歴史の勉強????〜
もともと、北アメリカはイギリスとフランスによって開拓&植民地化され、各国が先住民族を従えて戦争を起こしていました。
その戦争の勝者であるイギリス側についたのが、イロコイ連邦(Haudenosaunee)。
その中でも6つの族(モホーク族、オネイダ族、セネカ族、カユガ族、オノンダガ族、タスカローラ族)に分かれていることから、まとめて"Six Nations"と呼ばれています。
北米の先住民は、
ヨーロッパの各国から戦略的に戦争に利用され、もともと北米の土地を保有していたにも関わらず、戦争に狩り出され、時には同じ先住民同士で殺し合い、最終的には隅に追いやられた悲しい過去があります。
そんな過去があるからこそ、7世代先の子孫達には豊かに暮らして欲しい。
そのための意思決定を今行おう。
という素晴らしい考えが根付いたのかもしれない。
ちなみに、
そんな彼ら先住民が、命をかけて、神への儀式・試練・祈りとして行なっていたのがラクロス。
当初はルールも何もなく、殴り、蹴り、棒で相手を打つ。
時には数百人規模、数日間、数kmにわたって行われることもありました。
死者をも伴うほどの激しさで、ラクロスによる死も含めて「神の意志」として受け入れられていたものでした。
まとめると、
・部族の平和を祈り、戦士の強さを試すため
・病を癒すため
・神々への感謝を捧げる儀式
として行われていたのです。
そもそもラクロスは、勝ち負けの結果(と過程)以前に、血生臭く、漢臭く、グロいけど、崇高で神聖なものである。
ということを忘れてはいけない。
日本でプレーしているほとんどの人は、そんな歴史を知らずにラクロスをやっていると思います。
それでも良いと思います。
だがしかし!
世界は広い。
北米ではこの歴史と文化を体感することも多く、それを重んじてプレーしている人も多い。
ラクロスを通じて、1人の人間として心身共に強くなり、命の尊さを知り、後世に想いを繋ぐことの崇高さを知って欲しい。
人からの見られ方を気にする現代っ子の諸君!
その前に生死を彷徨うほどがむしゃらに何かをやってみなさい。
と、ラクロスを創った神様もそんなことを思ってるんじゃないかな。
またその想いを追いかけることも、
ラクロスをきっかけに日本を、世界を、リードするかっこいい人/集団になれるんじゃないかと、私は思う。
話が壮大過ぎた?
明日、FINAL4だったっけ?
皆んな、想いが強過ぎるとアガリ過ぎちゃう傾向にあるから、あえてラクロスの歴史の勉強をこのタイミングで持ってきたよ。
これもまた、愛だね。
さあ、明日からは毎試合、ラクロスの神様が喜ぶような試合をしよう。
あわよくば、7世代先まで記憶に残す激闘を。
勝っても負けても、
あの代は良かった!すごかったらしい!
と、まだ見ぬ後輩に言わせよう。
そして最後に。
神様は細部に宿るんだって。
プレー中は、
過去と結果に固執するよりも、一瞬一瞬を泥臭く。
常に今と次に集中、ってことだ。
TAC 奥村祐哉
出典: the CYPRESS (https://thecypressonline.com/51571/sports/the-indigenous-history-of-lacrosse/)
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【試合告知】
〈TOP〉FINAL4
10/19(日) vs早稲田大学 15:30F.O.
@大井メインピッチ
勝てば全国
負ければ25シーズン終了
命を賭けた戦いはついに明日。
ぜひ応援のほどよろしくお願いいたします。