Topチーム ACの奥村です。
まず初めに、日頃より日体大を応援・サポート頂いている皆様、誠にありがとうございます。
コーチ目線と自身の選手目線を織り交ぜながら、改めて愛を伝えるブログにしました。
よろしくお願いします!
「負けたら終わり」
10月に入ると、そんな言葉が頭をよぎる。
外に出れば日を追うごとに寒くなって、空は広く澄んでいくのを感じる。
吸い込んだ空気が冷たいのと、ふと次来る試合のシュミレーションをした緊張で胸がキュッと締まるような、
それでも平常心でいる自分がいて、何とも言えない感情で練習や試合会場に向かう。
毎年迎えるこの季節が好き。
ちょうど3年前のこの時期。
日体BoysにOFコーチを打診された。
ラクロスが大好きで、純粋で、適度にちゃんと馬鹿ができる子達を見て、断る理由が何もなかったのを覚えてる。
そこから2年間は負けた回数のほうが多かった。
コーチとしての自分は未熟で、今思い出しても勝たせてあげられなかった申し訳なさと、今の自分だったらという後悔の念で泣きそうになる。
2021年の武蔵戦。
2022年のリーグ戦全敗。
ただ、たとえどれだけ負けている展開であろうと、得点するたびに死ぬほど喜ぶ選手達を見て、
やっぱりラクロスが大好きで、ラクロスの面白さを一番に分かっている選手たちを見て、
日体への愛はますます増していった。
そして2年間の苦労を経て、チームアイデンティティが確立した。
「GB・切り替え・リスタート」
入れ替え戦で創り上げたこの土台。
佐保田GMが創ったんだから、まさにチーム日体の象徴だ。
そこから2023年の新チームが始動。
昨年までに創り上げた土台に、何を積み上げていくか。
ここからはコーチの腕の見せ所だと、
これまでのコーチ人生の集大成だと、
今年結果が出なければ俺はクビだと、
自分に縛りをつけて毎日取り組んだ。
今年主に取り組んだことは2つ。
1. 愛を伝えること。
不器用な自分なりに愛を伝えた。
愛されるチーム、愛される人になりたければ、まずは自分がチームや人を愛することから。
どれだけの愛が伝わってるか分からないけど、AC田崎に合宿で「あんな奥村さん...」と引かれるくらいには伝えてられてるみたい。
まだこれからも僕なりに伝え続けます。
2. 日体のラクロスIQを伸ばす事。
"ラクロスIQ"を自分なりに分析した結果、
「 見る×できることの多さ = ラクロスIQ 」
だと仮説を立てた。
相手チームと自チームを観察して、自分達の引き出しから最適解を探していく。
個人戦術×チーム戦術でできる事の多さが、
=引き出しの多さであり、その分最適解を見つけるまでの近道になる。
この仮説が見事にハマった、ような気がする。
特にリーダーは、試合中にどんな事が起きても、良い意味で一喜一憂することなく試合を客観視できるようになった。
運営面で行くと、
AC陣は、ポジションの垣根を越えて口を出せるようにした。
人間育成は、超優秀なHC陣がいるから、AC陣は安心してプレー面に優先してコミットできた。
選手のフィジカル&健康管理も、これまた超優秀なTRに任せれば間違いない。
誰か1人でも抜けたらいけない、最強なバランスだ。
そして、選手スタッフはそれぞれが思い描くHEROになるために、毎日必死こいてやってきた。
時には自分やチームへの不満や不安を抱えながら、それでもチームの勝利と思い描く景色に向けて。
日体のグラウンドへ行けば毎日、
「おはようございます!」「お疲れ様です!」と、大きな声で皆んなが出迎えてくれる。
練習前後に主将の言葉でチームが締まる。
アップは情熱ある学生トレーナーが仕切る。
練習中は盛り上げ隊長が無限にいて、常に誰かが何かを叫んでる。
新しい技術を披露してくれた仲間を皆んなで褒め倒す。それを見て悔しそうな顔をしてるやつもいる。
厳しいラントレだって「日本一!」と声を上げながら最後まで全員で走り切る。
スタッフは常に気を遣って、声を出して、頭を使って、愛嬌だって振りまいてくれる。
リーダー達が知性と勇気を与えてくれて、チームを立派に引き上げてくれた。
全員が自分と向き合いながらも、常にチームのために今自分にできるリーダーシップを発揮する。
そうして出来上がった「日体大」というチームと、君たちが好き。
さあ、明日もいつも通り。
相手にリスペクトを持って、あとは自分達の”今”やるべき事に集中するだけ。
何点決められたって、何点決めたって、何回ミスったって、その都度今自分の、自分達のやるべき事に集中するだけ。
んで最後は、
全日決勝で最高の親子喧嘩をしよう??
Top #AC 奥村祐哉
ついに明日
TOP / リーグ戦 Final4 vs東大
10/15 11:00F.O. @駒一
が、行われます。
皆さまの熱い応援お待ちしております。
引き続き日本体育大学男子ラクロス部の応援の程宜しくお願い致します。