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2024

'24引退ブログ_#14 緑川陽太

日頃より日本体育大学男子ラクロス部をご支援、ご声援いただきありがとうございます。

'24NITTAIの最前で走り続けてくれた4年生の最後のブログになります。

"誇り"を胸に、沢山の姿を見せてくれました。

ぜひ読んでいただけたらと思います!


本日はMF#14 緑川陽太です!


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日頃より、日本体育大学ラクロス部に関わってくださっているOBOGの皆様、保護者の皆様、1年間のご支援、ご声援をありがとうございました。


まず引退ブログを書くまで、無事に4年間やり遂げられた事に安堵しています。

立派な文章は書けませんが、精一杯自分の思いを語ろうと思って書きましたので、読んでいただけると幸いです。







もしも、この4年間の大学生活の中でラクロスというスポーツに出会わなかったら、自分は今どんな人生を送っていたのだろう。


今より幸せになれていたのか、それとも逆か。



そんな漠然とした事を考えながら引退後の日々を過ごしていました。







高校までの自分は置かれた環境に慢心し、物事に本気になったり、努力して何かを手に入れたいという気持ちを持ち合わせていませんでした。

周りの友達や先生、大体の人が自分の行動や考え方に肯定的で居心地が良く、勉強もスポーツも多少の時間を掛ければすぐに結果に現れました。部活はハンドボールをしていて、部員の少なさと、校内で1.2を争うほどの練習のきつさで有名でしたが、2年の時には自分を含めて試合出場人数ちょうどしかおらず、自分以外の3年生がみんな上手くてそこそこ勝てるチームでした。


"努力なんてしなくてもいい、いざとなれば少しの頑張りでどうとでもなるのだから"

自分の物事への向き合い方は全てその精神に基づき、順風満帆な高校生活を終えました。



大学に入るとすぐに、自分の住んでいた世界がどれだけ狭かったかを理解しました。

スポーツを真剣にやるということがどういう事なのか。

試合に出場できる選手の倍以上試合に出場できない選手がいる組織で、自分が前者であるためには何が必要なのか。

努力する事、自信、その全ての意味を誤認していた自分。高校までとは似ても似つかない環境に大きく困惑しましたが、ラクロスの面白さ、同期と一緒に試合に出たいという気持ち、スポーツで日本一になってみたいという好奇心が自分を突き動かし、4年間努力し続けてみようと思いました。


1年生の間はとにかく体を作ることに注力しました。入部して数週間経った時に初めてこうようさんと1on1して、最初のワンプッシュでふっ飛ばされた時に、この体じゃとても勝負にならないと思いました。

貴也さんの講義通りに、食事は毎日5000kcalを摂取し、自転車で片道30分の道のりを毎日通ってウエイトをしました。体重や筋量も増え、体つきもかなり変わりましたが、それでも上級生の相手にはならなくてとにかく練習についていくために必死に行動するしかありませんでした。


2.3年生はimpactチームで、自分の武器を作る事を目標にしていました。ハンドボールの特性を活かしたダッヂのキレを上げるためにトレーニングしたり、シュートの課題を克服するために授業がない時は積極的にグラウンドでシュー練しました。当時4年生だった先輩がたくさん教えてくれたおかげで、上達した右ランシューは武器にできると思っていました。

しかし、シーズンを通して得点できたのはほんのわずか。3年のシーズンではチームが全学で優勝し日本一という景色を見れたからこそ、来季こそは必ず自分があの舞台に立ち、活躍したいと心の中で意気込んでいました。


そしてラストシーズンの4年。

冬のオフ期間中に自主練で、野球出身のかいざんや同期の左スタンシューが上手かった選手に教えてもらいながらいろんなシュートのコツを掴み、試合で発揮できるようになりました。

得点を取るたびに毎回同期や後輩が寄ってきてくれるのが嬉しかった。

TOPでも練習試合に出ると積極的に打つ事を心がけていました。今までの努力を結果にして残したかったし、リーグ戦でもチャンスがあれば決めたいと思っていました。しかし現実は、思うように出せない結果に悩まされました。

練習でもパフォーマンスが出せず、出場機会も少なくなる。最後までリーグ戦で得点する事は叶いませんでした。





悔しい。


本当にこの一言に尽きると思います。





いつか「リーグ戦決勝」のような大きな舞台で自分が活躍する姿を夢見て、

週5日間も早朝から練習をし、

練習後もミーティングやウエイト、

自主練でのトレーニング、シュー練を重ねて21:00まで学校に残り、

また次の日も朝練に行く。


オフの日でも遊びに行く日なんてほとんど無くて、練習動画や試合の動画を見返し、最低限、壁当てとウエイトはやらないと罪悪感があったりしてオフの日もラクロスばっかり考えてしまう。

でも練習では上手くいくことよりも失敗することの方がはるかに多くて、「今日は失敗ばかりでマジでやる気出ないから自主練しないで早く帰ろう」なんて思っても、ありがたい事に後輩や同期が自主練に誘ってくれて結局いつも通りの帰宅時間になっていた。

悔しい感情を覚える度に、強くなりたいと願って行動してきたつもりでした。自分の気持ちを打ち明けて、アドバイスもたくさんもらいました。

自分なりに本気でラクロスと向き合ってきましたが、まだまだ足りなかったようです。



4年間、数えきれないくらいの努力と挫折を繰り返し続けできました。

自分のやってきた事は間違いだったのではないか、そもそも努力と呼べるような物ですらなかったんじゃないか、そんな気持ちで溢れました。


しかしラクロスというスポーツは、自分を大きく変えてくれたと思います。

何かを得るために必死になる事や、夢が叶わない事の辛さ、本当の努力が実った時の嬉しさも全て、ラクロスから学んだことです。

ラクロスに出会えていなかったら、おそらくこんな感情を味わうことは無かったのではないかと思います。学生生活の最後にこのスポーツと出会えて、本当に良かったです。


そして、これから先の長い人生を歩んでいく中でラクロスで学んだ事を存分に活かしていきたいと思います。大きな目標を目指す中で仲間を見つけて切磋琢磨し、たくさんの友情と愛情をもらって過ごした日々を思い出し、4年間向上心を持ちながら戦い続けた事を自信にして、苦しい事や悔しさで溢れた経験を力に変えて、これから先を生きていこう思います。






後輩たちへ


3年生までは自分の事に精一杯で後輩に目を向けられず、先輩らしい事なんて何もしてあげられていませんでした。今年は積極的に後輩と関わり、もっと一人一人について知る事を目標にしていました。

一緒に遅くまで自主練したり、オフの前日は飲みに行ったりサウナ行ったり、自分の家にも沢山の後輩が遊びに来てくれました。そんな中で、今抱えている悩みや不安が聞けたり、新たな一面を見ることができ、去年とは比にならないくらいみんなを知る事ができたと思います。ボールアップ中やクラブハウスでのたわいもない話をする時間がとても好きでした。選手、スタッフ問わず本当にたくさんの後輩が仲良くしてくれたし、君たちのおかげもあって最後までやり切れたと思っています。ありがとう。


吉野

ひたむきに努力し、面倒見が良く、人懐っこさもあるかわいい後輩です。今シーズン多くの時間を共にできて良かったと思っています。ラストシーズンは今年よりもさらに輝いてくれると思っているので、期待しています。


のりたか

一言喋るごとに壁当てしてください。

ラストシーズンは一番自主練してください。

特にシュー練とウエイトを欠かさずに。

追いコンで臼井と漫才してくれるのを期待しています。


未来、根津

Bリーグ最後の慶應戦後にかけた言葉が全てです。常にネガティブなマインドを変え、人を頼りながら一生懸命にやり切って欲しいと思います。


純太・木村

Bリーグで一緒に戦った2人にもとても期待しています。苦しい時にチームを救えるような選手になってください。


Topオフェンス

今シーズン得た経験から、さらなる成長を目指し

来季は必ず早慶を超えて欲しいです。全員で試行錯誤し、助け合いながら最高のオフェンス組織を作り上げてください。



最後に両親へ

上京してから今日まで多大な支援をしてもらいました。ラクロス部に入り、最後まで活動できたのも両親の存在があってこそだと思っています。

フィールドで活躍する姿はあまり見せられませんでしたが、そんな中でも試合会場まで観戦に来てくれたことを嬉しく思います。

4年間ありがとうございました。



様々な人と出会い、走り抜けてきたこの4年間は宝物であり、自分の誇りです。

これから先、再び日体が日本一になってくれる事を1人のOBとして願っています。



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最後まで読んでいただきありがとうございます。


4年生の方々のこれからの未来が、より色鮮やかなものとなりますよう部員一同応援しています。

たまに顔みせにきてくれると嬉しいです!




このチームに関わってくださっている全ての方々へ

新しいシーズンがもうすぐ始まろうとしています。

今後とも応援のほどよろしくお願いいたします!


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